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ドラゴンズは勝てるチームになれるのか?


『勝てないチームの主力選手が中堅以上なら、おそらくその選手を使い続けても勝てない』と、私は思っている。
だから、二遊間のレギュラーである京田選手と阿部選手をトレードで放出したことについて、何の違和感も無かった。
むしろ、今まで使ってもらえなかった若手や新規加入の選手が開花する可能性があるからである。
ましてや、長年若返りのできていないチームにとって、大きな刺激となったはずである。

そのため、2023年のペナントレースは順位なんて気にする必要が無いと思った。
また夏までは可能性のある多くの若手を一軍の試合で使うことで、才能を開花させることができると考えていた。
もちろん、一気に若返らせることはリスクを伴う。それは、選手の個人差や故障である。全員が期待通りに成長することは難しいだろう。
つまり、1シーズンでは全ポジションのレギュラーを決めることができないことも考えられた。ただ、それでも若返りは急務である。

今年に繋げるためとはいえ、1年間若手を試すだけでは勝てるチームになるとは思えません。
だから、せめて最後の一月は、勝つための采配をして欲しかった。そのことで若手の選手の勉強にもなったのではないだろうか。

誰よりもミスタードラゴンズの胴上げが見たいと願っているからこそ、厳しくコメントしようと思う。


ペナントレースの終盤ぐらいは、立浪監督の勝てるゲームプラン、一点を取る野球を見せるべきだったのではと思っている。
もちろん監督の采配で勝つゲームは、年間で数試合といわれていることも理解している。
ただ、スターティングメンバーや継投なども監督の采配の一つである。そして、それはペントレース全試合行われているものである。

終盤は特にスターティングメンバーから迷走しているように感じた。本当に来シーズンを目指すスターティングメンバーなのかと思うときすらあった。
なんか、今の為だけにスターティングメンバーをいじり回しているように感じた。
そして、なかなか点が取れないと言われるチームである。しかし、広いバンテリンドームで半数を戦う以上デフェンス中心のチームとなるのは当然であるが、だからこそ一点をどう取るかが重要になるはずである。
1点差で負けているホームゲームの終盤、ノーアウトのランナーが出ても8番に強攻策で進塁打も打てず、結局点が入らないことがあった。
これでは勝てるチームにはならないのでは無いだろうか?

また、4連勝がない唯一のチームだが、監督自ら連勝の流れを止めているのではと感じることがあった。
例えば、宇佐美選手の連続サヨナラ打で三連勝して、さぁ一気に大型連勝だって雰囲気になった次の試合でガラリとスターティングメンバーを変えてしまった。
勢いに乗る宇佐美選手すらスターティングメンバーから外して、完全に流れを止めてしまったことがあった。結局この後大型連敗をしている。
これが監督の勝つ采配であるならば、今年もチームが勢いに乗ることは無いと思う。

私が強く感じたことは、打てないチームと言われながら、負けの大きな要因は継投にあったように思う。
投手交代で大量点を奪われることが多くあった。勝ち試合を逆転されたり、競っているゲームで負けを確定させたりしたことがあった。
投手交代を見ていると、ゲームの流れ、ブルペンでの投手の調子を判断するというより、試合開始前から継投する投手を決めているように感じた。


今年は立浪監督の契約最終年となる3年目の年である。

MUST要件として、打撃の継続的な補強は必要であろう。ただ、日本で実績のある中田選手の加入はものすごく大きな補強だったと思う。ただ、中田選手が怪我をしたときの補強も必要となるだろう。既にアレックス・ディカーソン選手の獲得が発表しており、さらに日本の野球になれてきたオルランド・カリステ選手、そしてダヤン・ビシエド選手など使い方では得点能力の大きな向上が期待できるだろう。
(選手のスキルアップについては、毎年必要なことなので触れる必要は無いのかと)

次に采配である。これは二年間の戦い方が本当に勝つための采配をしていたのか?継投は適切だったのか?など、再度チェックして、2024の戦力に合わせた采配を、ここで一点取る采配を検討して欲しい。

以上です