勝てる監督と勝てない監督
3年契約の最終年であり、勝負の3年目と言われる立浪監督。
スポーツチームを強くするには、チームの現状の見極めとその弱点の補強が必要です。こう考えると2年契約では短いでしょう。
しかし、4年以上の契約も不要だと思います。3年目にチームの底上げが実感できれば、その後の契約を考えればいいのです。
立浪監督は、ドラゴンズを勝ち癖のある勝てるチームにすると言っていました。しかし、ここまでの戦い方をみていると、『勝敗にはこだわらない自己満足型』の監督だと感じています。
つまり、自分の選んだメンバーで自分が監督として試合をすることが彼の目的になっているように感じます。
私がこのように感じる理由は、三つほどあります。
1.勝敗は気にしない
2024年5月の段階で同じ状況が数試合ありました。
例えば、同じことが2度ほどありました。1点ビハインドの八回の攻撃で、ツーアウトながら得点圏にランナーがいます。次の打者が打率の低く経験の浅い田中選手でした。私は、ここが勝負所で代打策だと思っていました。しかし、そのまま田中選手が打席に立ち、あっさり凡退して終了しました。
また、同じように1点差で負けている状況の終盤(6回か7回)の攻撃です。1アウトからヒットでランナーが出ました。次の打者が1割代と不調の木下選手ですが、3割超打っている村松に送りバントをさせました。このことから、私は、てっきり代打策だと思っていました。しかし、そのまま木下選手が打席に立ち、あっさり凡打しました。
もちろん、これらの試合は負け試合となっています。
2.ベストの状態の選手より、使いたい選手を使う
レギュラーが固定できていないチームの指揮官の多くが『そのときそのときベストな状態の選手を使っていく』と言っています。
しかし、2024オープン戦で無双状態の村松選手を開幕では使わず、そこまでオープン戦で余り打てていないロドリゲス選手をスタメンにしました。その結果、開幕3連戦は2敗1分けとなってしまいました。
なぜか、その後も打率の高い村松選手をクリーンナップの前に配置すること無く、下位で使用し続けています。
このようなことは昨年の采配から見られています。
宇佐美選手の連夜の活躍で3連勝し、今年初めての4連勝そして大型連勝というムードになっていました。しかし、4連勝を狙う試合の日、木下選手を1軍に昇格させ、宇佐美選手を外して木下選手をスタメンに使いました。結局、この試合に勝つことができず、また、その後大型連敗を喫しています。
3.キャッチャー問題
他の人も感じていると思いますが、私も昨年のシーズン終了後に書いたのですが、ドラゴンズの課題は、打線の貧弱さとキャッチャーだと感じていました。
しかし、立浪監督の方針は、キャッチャーは守りの要では無いと思っているような采配が目立ちます。
立浪監督は、キャッチャーは盗塁を刺す必要は無いと考えているのでしょうか?つまり、監督の戦略は、ランナーが出たら好きに盗塁させると言うことでしょうか?
また、テレビの解説や新聞で、ドラゴンズは配球が読まれていると言っていました。実際、勝負所で痛打を浴びたり、つるべ打ちされるケースも多々あります。この配球問題は去年から全く変わっていません。
しかし、監督は木下選手をメインに使っています。ちなみに打率も1割台となっており、監督は何をキャッチャーに何を求めているのでしょうか?
このようなことからも、立浪監督にとってチームの勝敗つまりファンの願いは、特に重要では無いのだと思うしかありません。
監督が本当に勝ちたいのであれば、貪欲に点を取りに行く戦略に変えて欲しいです。
以上です