2022年シーズンの成績から、球団として何をすべきなのだろうか?
ひとりのドラゴンズファンとして思ったことを書きます。
10月2日広島戦を最後に2022年の公式戦が終了しました。
投手部門と打者部門でタイトルを争ったり獲得する選手がいながら、現実は最下位に終わりました。最下位チームの場合、タイトルを争う選手がいたとしても、ひとつのタイトルを争うことが多いと思います。ドラゴンズは、両部門とも複数部門でタイトル争いをする選手を擁しながらの最下位となりました。
今年の成績を総括するとしたら、DeNA戦の成績のみが最下位に引き下げた要因でしょう。
下記が対球団別の成績です。
ヤクルト
DeNA
阪神
巨人
広島
交流戦
14勝10敗
6勝18敗
12勝13敗
12勝13敗
15勝10敗
7勝11敗
貯金4
借金12
借金1
借金1
貯金5
借金4
DeNA戦以外の勝敗は、交流戦を含めても勝ち越しとなっています。
DeNA戦を五分以上で戦える戦術・戦力の補強ができれば、間違いなくAクラスで争えるチームになります。DeNA戦向け対策は他球団にも効果があるため、優勝すら争えるチームに化ける可能性を秘めていると言えるでしょう。
(セ・リーグのチームの場合、全チームが同様の傾向だと言えますが。)
DeNAは強力な打線を要しているチームです。
ドラゴンズ vs DeNAは、広いバンテリンドームと狭い横浜スタジアムが主戦場となります。しかし、どちらの球場でもドラゴンズが大きく負け越しています。
原因の一つは誰もが理解している得点力を生む戦力となります。これは長い間、指摘されていますが得点源となるクリーンアップの弱さにあります。1番・2番がタイトル争いをしていながら得点力が全く無いため宝の持ち腐れになっていました。この補強は急務です。特にタイロン・ウッズやトニー・ブランコのようにバンテリンドームでもホームランが打てる4番打者の獲得は必須事項となります。
他の要因は?
これには、いろんな意見や考え方があると思いますが、広いバンテリンドームでさえホームランを含めよく打たれている印象です。つまり投手がDeNA打線を抑えられていないということです。
しかし、強力打線を持つ他のチームとの対戦成績からも投手力は決して悪いわけではありません。となると戦術、つまり、バッテリー力が原因の可能性があります。
ドラゴンズは相手打者への攻め方をチームで研究しているのでしょうか?
捕手は捕手として研究し、ひとつの試合の組み立て方を考えているのでしょうか?
ヤクルトの村上選手に対する攻め方も同様です。彼に『バンテリンドームは好きですよ』と言わしめる攻め方には問題意識を持たなければならないでしょう。
戦術面の強化は、秋のキャンプからできます。守備・バッティング練習の実技だけでは無く、今年一年の戦い方をバッテリーに関わる首脳陣とバッテリーで見直し、何が悪かったのか?どんな対策が必要なのか?をきっちりと洗い出すことが重要だと考えます。そして、それを春のキャンプでは実践練習できるほどブレークダウンすべきでは無いでしょうか。
戦力面の補強は、即戦力の大砲です。もちろん石川選手や鵜飼選手を育てることも重要ですが、大砲は一人より二人と多いに越したことはありません。バンテリンドームの広さを感じさせない大砲の補強はマストです。ビシエド選手がホームランを考えないで打てる3番や5番に定着できれば打線は大きく変貌を遂げるでしょう。
もちろん球団の予算もありますが、球団名に『中日』を使っているのですから親会社は広告宣伝費や販売促進費として球団にお金を出すべきです。
このことは以前から言われていることですが、最後にチームの若返りも必要不可欠です。
チーム力を高い位置で維持するために必要なのは若い力です。立浪竜になり数名の若い力が出てきたことは好材料です。当然若手への切替には痛みが伴います。この痛みとは支配下選手の入れ替えです。ドラゴンズの長きにわたる低迷を考えると、相当な痛みを覚悟する必要があります。
星野監督が阪神の監督に就任した翌年に支配下選手の大量の入れ替えを行い、結果として優勝できるチームに変えました。星野監督は、『俺は阪神のOB会や地元関係団体(俗に言うタニマチ)とのしがらみが無いから、思い切った選手の入れ替えができた』と話していました。
立浪監督はドラゴンズのOBです。立浪監督のチーム改革に対してOB会や関係団体からの抵抗があることも考えられます。球団は、立浪監督をこうした雑音から守ることも必要です。
来年はAクラス・再来年は優勝をマイルストーンにして頑張って欲しいです。
以上です